建築設計Ⅵ 生きられる都市空間/2022年度
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「家はただの構築物ではなく、生きられる空間であり、生きられる時間である。」
これは多木浩二が著書『生きられた家』で述べた言葉であるが、空間が「生きられる」とは、使い手が空間に関わることによって引き起こされる空間の質の変化のことで、人間の経験が織り込まれた豊かな時空間への転換である。本課題では、この豊かな時空間を都市において創出してもらいたい。平たく言えば、都市に賑わいを与える公共性の高い空間の設計である。課題のタイトルになっている「都市空間」には当然ながら外部空間も含まれる。よって、課題を進めるにあたっては、外部空間と内部空間を「それぞれ同じ密度で」設計することが求められる。また、空間の利活用方法や運営管理など、ハードのみならずソフトに対しての提案も「それぞれ同じ密度で」思考することが必須となる。外部と内部、ハードとソフト、あるいは造り手と使い手など、両者を併せ持つ複眼的な視点から「生きられる都市空間」を提案してほしい。
提案の対象とする計画地は千代田区内とし、以下のエリアとテーマから選択すること。
・秋葉原エリア:「変わりゆく趣味の街〈趣都〉の今後を考える」
・内神田・錦糸町エリア:「神田ウォーカブルのストリートと建築を考える」
・神田旧町人地エリア:「神田旧町人地の100年後を考える」
指導教員